読書記録

読んだ本など

友人と会った

卒業してから忙しく、転居し、環境も異なり、自然とメールもなくなり、年賀状と数年越しの手紙のやりとりのみ。

メールよりも手紙の方が最後に人をつなぐかもしれない。返事が来る人にはメールできるが、返事が来ない人にも手紙は出せる。

おたがい転居を繰り返しても、転送を経て手元に届いた。お互いどこでどんな風に暮らしてるかわからないから、なんとなく言いっ放しの手紙。

 

後思春期のひりひりする時間、手紙だけの期間、長い時間を包んでいる。ふたりとも少しは表面は変わったけど、ほとんどの部分は変わらない。昔薦められた本は相変わらず読んでいないけど、いつか読むのを待っている気がする。友人が好きだった哲学者や詩人や文学者の名前は覚えていて、たまにどこかで見かけると友人が語った言葉からつくられたイメージが浮かぶ。シベリアの、孤高の、厳しい、硬く強い、星のような。