読書記録

読んだ本など

その島のひとたちは、ひとの話をきかない

SNSで、いいねをもらうとほっとするときがある。道端であったかい食べ物をもらうみたいな感じ。

現実の知り合い同士でつながっている。好きなものを通したグループだけど出入り自由で、ゆるいつながり。私は転居を繰り返すので、遠い土地から眺めている。自分の日常からは離れた場所から、事情を知らない人から、いいねと言ってもらえると気持ちが緩む。遠いことは、近いことと同じくらい必要だ。人柄はよく知っているけど、その背景はほとんど知らない。特に知らなくてもいいかなと思う。目の前で共有する時間が大事。

「その島のひとたちは、ひとの話をきかない」をちょっと思い出す。基底に信頼だけがあって、あとは何も縛らない、ゆるい紐帯はこういう心地よさかもしれないと思う。

 

この本は読了。